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【FF14/FFXIV】光のお父さん-劇場版-を母と見にいったお話【雑記】

2019年6月21日(金)、本映画の公開初日に実の母を誘いTOHOシネマズへ行ってきました。

このブログ主、かれこれ「FINALFANTASY XIV ONLINE」を2019年6月現在、そろそろプレイ6年目を迎えようとしています。自他共に認めるFF14に人生を捧げている…そういっても過言ではないくらい廃プレイをしています。

FF14には、ゲーム内コマンドで総ログイン時間を見られるシステムがあります。 総ログイン時間 は360日21時間0分とのことです。(放置時間も含まれますが、およそ現実の1/5ものあいだエオルゼアの世界に身を置いていることになりますね)

母『もう一度見たい!ドラマ版も見る!』

オンラインゲームはもちろん、テレビゲームというコンテンツに一切興味がない母にそう言わしめた、この映画、そんな「光のお父さん-劇場版-」について忘れないうちに書き残しておこうと思います。

「光のお父さんドラマ版」をネットフリックスで視聴していた筆者、実は劇場版にそれほど興味がありませんでした。ストーリーは同じでしょうしね。当日まで行こうとさえ考えていませんでした。

そんな筆者の母、本映画の公開初日に旅行で上京してくるとのこと…。

母からのデートのお誘い…ちょうど仕事は休み、予定はない(ゲームをするという予定はある)、「光のお父さん-劇場版-」はデートのコンテンツとしては一石二鳥ではないか…!そんな軽い気持ちで映画デートに誘うことにしました。

序章:映画デートを実の母に断られる。

さて、最初の関門です。ここから戦いは始まっていたのです。

意気揚々と、まさか断られるとも微塵も考えず、誘う筆者。それを1分も経たずに断る母。脳ではなく反射レベルで断ってきました。

これには筆者も空いた口がふさがりません。

もちろん引き下がるつもりはありません、さっきまで映画に興味もなかった筆者の頭の中はもう映画モードです。『押してダメなら引いてみろ』偉人たちの教えは尊いものです。

釣れました。

焦ってはいけません。子どもを持つ母が興味をもちそうなワードを随所に散りばめて、かつ押し付けるのではなく、自然と興味をもつように誘導します。

ポイントは、「息子が執心しているコンテンツ」「父の話」「退職の話」「家族の話」…抑えられるポイントを最小限に織り込んで、母心をくすぐります。

イージーです。

難易度的にはEランクといったところでしょう。FF14に例えならばノーマル蛮神戦くらいでしょうか。このブログをご覧になっている光の戦士の方々、このやり口が参考になれば幸いです。

理解してくれるのだろうか…。不安との闘い

ここからが本番でした。映画デートが決まった途端にとてもつもない不安に襲われました。

オンラインゲームを主題としたこの映画、ゲームにさえ全く興味のない齢60手前の母が最新鋭のコンテンツに含まれるワードなど理解できるはずもありません。

もし、仮に、まったく楽しめなかったら……

360日21時間0分を費やした筆者の時間が全否定されかねません。

ここからの筆者は、まさに長年お付き合いした彼女にプロポーズを決行するかの如く、ぬかりのないデートプランの用意に奔走します。

まずは、チケットの確保です。TOHOシネマズ系列はこちらのサイトからインターネットでチケットが確保できます。公開初日ということもあって上映開始3時間前にも関わらず空席がほぼない状態でした。なんとか唯一残されていた2連版を確保、ギリギリでした。

続いて、無事現地に到着できるよう母の誘導です。googleマップのリンクを駆使し、タクシーで来ることを指示、大都会のド真ん中での合流はなかなかにスムーズに行えません。タクシーを乗る場所から現地までのルートを予測し、タクシーが止まるであろう場所に寸分たがわず待機です。

また、劇場内のドリンクはあまり美味しいものではないでの、近くのカフェで母が好んで飲んでいるカフェラテの持ち帰りを注文、映画は長丁場なので、氷が溶けて薄くなってはなりません。氷少な目でのオーダーです。

そして、タクシーが到着するであろう場所へ、到着するであろう時間の10分前に到着。ここまで綿密に計画したのは人生初めてですw もうあとは祈るだけ…

FF XIVプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹へ祈りを捧げます。

完璧なプランのおかげか、滞りなく合流、そして映画館へ突入です。(震えながら)

金曜の昼にも関わらず映画館は人であふれかえっていました。チケットは既に合流前に発券しておいたのでそのままスムーズにシアターに入ることができました。合流してから映画館まで道のりはもう必死に前情報を母に叩き込む筆者。内心テンパっていたので何を話したかあまり覚えていませんが、全世界160万ダウンロード、現行70万人のプレイヤーがいること、年齢層が幅広いこと、筆者がどれだけ愛情を注いできたか云々を熱く語っていたような気がしますw 必死に受け入れ態勢をつくろうとしていましたが今思い返せば全く無意味でした。

光のお父さん-劇場版- 感想・レビュー

非常におもしろかったです。

ドラマ版でストーリーを知っているというのは何もマイナスにはなりません。映画館という大スクリーンにて拝謁できるエオルゼアの世界、何よりも映画館という最高の環境で聞くことができる数々のBGMたち、終始鳥肌が立っていました。

会場ではたくさんの笑い声、鼻水をすする音もちらほら。

コメディー作品としての毛色が強めか

ドラマ版でも数々の描写があった通り、普段ゲームをしないひとたちがFF14に触れ、そしてオンラインの要素に触れていく…その中にあるいろんな違和感やギャップ、勘違いに、新しい笑いが生まれる、そんなところが魅力だと思います。ストーリーのテンポも非常によく、中だるみも全く感じませんでした。あっという間の2時間、物足りなさも感じず、きれいに完結していました。

用語やシステムが一切わからなくても大丈夫

この映画のなによりもすごいところ。ゲームに一切触れてこなかったひとに対してひとつひとつ説明するのではなく、空気で把握させる、ストーリーのなかで分かっていく、そんな作りが施されています。難しいことなんて何も考えなくてもよい、この作品はオンラインゲーマーが見るためにつくられたのではなく、まったく興味をもっていないひとに見てもらうよう作られています。

光の戦士にとってのみどころ

なんといっても音楽でしょう。日常パートで使われるエオルゼアのBGMたち、ぼくら光の戦士はそのフィールドに行ってそのBGMを耳にするわけです。そしてそのBGMに対しひとつひとつ色んな思い出が詰まっているわけです。決して現実世界でそのBGMを耳にするわけではありません。(サウンドトラックを日常的に聞いているひとは別)そういった音楽が、エオルゼアパートではなく、日常パートのBGMとして起用されているわけです、違和感があるはずなのです。違和感がないんですw むしろマッチして、エオルゼアでの思い出と日常パートのシーンに相乗効果が…、伝わりますでしょうかw これは是非映画館に足を運んで体感して欲しい、大音量の中で聞いて感じて考えて欲しいです。

まとめ

満足度100点満点中90点

オンラインゲームに理解のないひとに、オンラインゲームの魅力を伝える最善最速最高のコンテンツだと筆者は感じました。

母とのその後

ここからが本題です。

エンドロールが終え、明るくなる会場。恐る恐る母の顔を見ると…泣いたあとが見られました。本当に安堵しました、大成功です。

『とてもおもしろかった!』

そう言ってくれました。制作者でもないのに、原作者でもないのに、なんなら全く関係がないのに、すごく嬉しく思った記憶があります。累積プレイ時間 360日22時間59分(このブログを書いてるあいだに増えました)を受け入れてくれたような気がしました。(そんなことは言っていない)

映画館を後にし、カフェで茶をしばくことに。もうね、FF14の話を興味をもって聞いてくれるんです。たくさん質問が飛び交うんです。どんなひとがいるのか、オンラインゲームで結婚したひとはまわりにいるのか、オフ会ってどんな風なのか、偏見がほぼなくなったといっても過言ではない、なんなら60歳をそろそろ迎える初老の女がやってみようかとさえ言っていました。

もちろん全力で止めました。

(さすがに家庭を大事にしてくれ)

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。こんな長々と書いて何を伝えたかったかというと、

オンラインゲーマーじゃない大切なひとと見て欲しい。

ということです。オンラインゲームの魅力をたったの2時間で理解してもらえます。そうしたらきっとゲームする時間増えるよ、受け入れてもらえるよ、ゲームは一日1時間じゃなくなるよ。

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